ションベンカーブ

正月のお休みのとき、地元の友人達と草野球をした。
冬の澄んだ空気が川沿いのグラウンドへ流れ込んでいて気持ちがよかった。

ぼくがみんなと草野球をする時は、いつもライパチ
(ライトで八番の略、流し打ちが難しいので滅多にボールが飛んでこないしょっぱいポジション、打順も地味だ。)
だったのですが、先日に投手やってみるか?と中学の友達に言われたので、
まあ、駄目だったら代わってよ…とやってみた。
自信無さ気な事を言ったもののすげー漲っていて、闘志に燃えていた。

プレイボール!
ストライクに入んなきゃ話にならないので、ぼくは7分くらいの力でストレートを投げる。

全力で投げずに手投げなら、投球練習では5割くらいはストライクに入っていたから
ストライクを意識して、投げる、簡単だ。

初球はホームベースの手前に弾む糞ボールだった。キャッチャーは後逸し
後ろにあるネットへぶつかった。

二球目、外角高めの糞ボール
三球目、必死になっていて覚えてないがやっぱり糞ボールだったと思う。
結局、10球くらい投げてすべてストライクに入らなかったので交代してもらった。

キャッチャーまでの距離が遠い。ただの遊びなのに
ストライク投げて打ってもらうだけなのに
朝早く来て、練習したのに
野球を楽しむ前提、あの長方形にボールを通すことすらぼくにはできない。

終ったあと、ははは…ダメだったなと誤魔化した笑い見せた。
友人達は特に気にして無い様子だったが
ぼくは、すごくすごく悔しかった。